(^o^)

みなさんこんにちは。

 

前のブログのURLがTwitterのIDまんまだったので、新しいブログにして、そのへん変えてみました。

kit0876の方のブログはもう更新しませんので、Nirなり焼くなり好きにしてください。

 

でも諸々の引き継ぎをマトモにしていないので、そのうち色々な不具合が出ると思う。

 

俺の人生みたいですね。

部活

「○○くん……、日曜日の午後2時に、シティホール○○に来てほしいんだけど……」

携帯電話の向こう側から声がする。

吹奏楽部の圭子先輩(仮名)の声だ。

 

「……」

 

俺は戸惑っていた。

学校を休んで自宅のベッドで寝転んでいると、普段鳴らない携帯電話が急に音を立てて動き始めたからだ。

圭子先輩もそうだが、入部した時にみんなに教えた俺の電話番号には、ほとんど誰からも電話がかかってこなかった。母親以外は。

 

なぜ今になってそんな連絡を圭子先輩がしてきたのか分からない。

 

「それで……、大丈夫? 来れる?」

俺に返事を求める。

「あの、その前に、何があったのか聞きたいんですが……」

そもそも、何のために俺がそのシティホール○○とかいう場所に行かなければならないのか。

 

「その……」

「……」

先輩の返事を待つ。

 

「3年の……滝口先輩がね、交通事故で亡くなったんだよ」

 

「……え?」

 

「だからね、それを見送るために、みんなで演奏しようってことになったのね。○○くんも、まだ部の一員だから、やっぱり出てほしくて……」

 

「……」

 

………

 

――――――――

 

シティホール○○は、俺が通っている高校と同じ市の、少し栄えた街の中にあった。

市の中心を通るバイパス沿いに位置していて、数年前に建ったばかりだ、という話を母親から聞いた。

最近は自分の家で葬儀を行う家庭も少なくなり、こういったシティホールでパッケージ化された葬儀プランを選ぶことが多いらしい。

6階建てくらいのビルで、正面にはちょっと高級なホテルにあるような、屋根付きの車寄せエントランスが構えられている。

入り口を抜け、エレベーターまで向かうと、同じ種類の看板が2つ立ててあった。

 

一つは『滝口家葬儀会場 ○階』

もう一つには『山口家葬儀会場 ×階』

 

どうやら滝口先輩の葬儀とはまた別の、他の誰かの葬儀も、別の階で行われているらしい。

 

ふとエレベーターのドアが開くと、見知らぬ学校の制服を着た女の子が数人降りてきた。

×階の『山口家葬儀会場』から出てきたのだろうか。

ちらっと目をやると、一人泣きじゃくる女の子を、他の子が必死に慰めているらしい。

俺は気まずくなり、女の子達とはなるべく目を合わせずに、そそくさとエレベーターに乗り込んだ。

看板に書かれていた『滝口家葬儀会場』の階のボタンを押す。

 

ドアが閉まる。

 

女の子の泣き声が、まだ聞こえるような気がした。

 

――――――――

 

滝口先輩は、俺が所属している吹奏楽部の部長だった。

背は180cmくらいあり、部の中では一番大きかったので、外見からいかにも『部長』という貫禄のある人だった。

 

俺が部活に入って間もない頃……。

 

「とりあえず余っていたから」という理由だけでトロンボーンの担当になり、ひとまず音『だけ』は安定して出せるようになったかなという時、『部員全員参加』の演奏会を町内のイベントで実施することが決定した。

 

素人同然の俺も、顧問の先生の「場数を踏まなきゃ上手くならないだろ」という方針のもと、強制参加という運びになったのだった。

 

当然、それに向けていつも以上に力を入れて練習をすることになるのだが、楽譜自体にも生まれて初めて見るような記号が使われているし(トロンボーンは音が低いのでト音記号の音域ではなく、ヘ音記号の音域で演奏をする)、そもそもトロンボーンは管の伸縮で音程が変わるので、その管の””音程の位置””を覚えるのもかなり苦労する。

 

そんな風に悪戦苦闘するうちに、とうとう演奏会の前日になってしまった。

 

何も身につけられないままの俺はいてもたってもいられなくて、放課後の練習が終わった後、自分の思っていることを部長である滝口先輩に打ち明けた。

「あの……」

「なに?」

「すみません。滝口先輩。自分、やっぱり演奏会、ちゃんと出来そうにないです……。いくら練習しても同じような所でつまづくし、これ以上上手くなれそうもないです。こんな状態で、人前に出たくありません……」

俺も頭の中では『本番の前日に何を言ってんだよ、馬鹿かコイツは』と自分で自分を罵ったりしていた。でもそれ以上に、人前で恥をかくのが、とにかく怖かった。

俺の目からは、流したくもない涙が流れてくる。

「なるほどな……」

それを聞いた滝口先輩は、そうとだけ呟くと、今度は目を瞑って何かを考えているようだった。

「○○」

「はい」

怒られるのか、とビクビクする。

「そんなの関係なくないか?」

滝口先輩は笑いながら言った。

「え、でも……」

「大丈夫だから。お前一人の演奏なんて、イベントじゃ誰も聴いてないよ」

「そうなんですか……?」

「そう。譜面をちゃんと演奏できるか、とか、失敗する、とか別に大した問題じゃないよ。一番重要なのは、『その場に部員として参加する』ってことだから」

「……」

先輩は俺の背中をひときわ強く叩く。

 

「だから、一緒に演奏しようぜ」

 

――――――――

 

そんなことを思い出しながら、今は真っ白になってしまった滝口先輩の顔を見つめていた。

 

「……」

 

滝口先輩は、父親の運転する車に乗って市内のスーパーマーケットに向かっている最中、交差点で信号無視をして走ってきた車に追突されたらしい。

助手席に乗っていた先輩は、左から走ってくる車に潰された。

事故当時は顔面の半分が無くなっていたそうだが、棺桶の中に横たわる先輩の顔は、見たところかなり綺麗になっている。どういう技術かは分からない……。

 

じっ、と先輩の顔を見ていても、特に何の感情も湧いてこなかった。

入部当初は気にかけてもらっていたが、俺が幽霊部員になり学校も休みがちになると、顔を合わせることもほとんど無くなった。

深く付き合っていたわけじゃないからか……、自分でも分からない。

 

先に焼香を済ませた圭子先輩が、棺桶が置かれた部屋の出口で泣いてるのが見えた。

ひとまず焼香を済ませた俺は、その横をすり抜けようと歩みを進める。

 

が、

 

「(あれ……?)」

 

なぜか急に、視界がぼやけてきた。

 

「(え?)」

 

瞬きをすると、世界がどんどん歪んでいく。

どうやら、目から涙が流れているらしい。

 

「(あれ、泣いてんのか? コレ……)」

 

自分でも、何で涙が出てきたのか分からない。

 

よく分からなかった。

 

――――――――

 

翌日、滝口先輩の入った棺桶をシティホールから火葬場に移動させる『告別式』があるという話だった。

 

「告別式には楽器を持ってきてね。○○くんは、トロンボーンを持って、時間は◯◯時だからね」

 

圭子先輩から、昨日葬儀場から帰る際にそう伝えられていた。

俺は家から引っ張り出してきたトロンボーンを、一度チェックで開けてみた。ちゃんと手入れをしていないからか、少し唾液の臭いがするような気がした。

 

さて、シティホールに部員全員が集合したら、本番前に一度、顧問の先生の指揮でリハーサルをすることになっていた。『リハーサル』という行為自体、幽霊部員になって以来久しぶりなので、無駄に緊張してしまう。

必死に周りに合わせようとするが、相変わらず上手く演奏できない。

 

「……」

 

でも、ちゃんと演奏できなくていい。

雰囲気が重要なんだから……。

 

リハーサルが終わると、周りに人が集まってきて、少しざわざわしてきた。

もうすぐシティホールの入り口に霊柩車がやってくるらしい。そこで滝口先輩の棺桶を乗せて、それから火葬場へ直行するそうだ。

周りの部員を見ても、もう泣いている人はいない。

みんな真剣そうな顔で、最後の楽器チェックや譜面チェックをしている。

 

すると、それっぽい車が車寄せエントランスに入ってきた。

 

「じゃあいくぞ」

 

顧問の先生が腕を上げる。

 

「ワン・ツー……」

 

俺のトロンボーンからは、やっぱり調子外れの音が出てしまった。

 

 

 

 

 

 

人の未来

みなさんは『DVD-PG』という言葉をご存じですか?

 

DVD-PG……DVD Players Gameのことで、簡単に言うと、家庭用のDVDプレイヤーでプレイするゲームソフトです。

ご家庭に一台はあるDVDプレイヤーにディスクをセットすれば、ハイ、終わり。あとは映画を見るときのように、リモコンを操作すればゲームをプレイできます。

 

とはいえ、DVDプレイヤーのリモコンでゲームをプレイしなければいけないので、アクションゲームといったものには基本的に向きません。

 

では、そんな不自由しかない形態のゲームが、どんなジャンルと親和性が高いのか………

 

このブログを読んでいる皆さんには当然分かりますよね?

 

そう。

 

『18禁ゲーム』です。

 

 

――――――――――――

 

 

小学生の頃は「友達と遊ぶためのもの」だったテレビゲーム。

それが小学校高学年から中学生の頃にかけては、いつからか「ゲームをプレイするためにゲームをする」というように、俺の中での立ち位置が変わってしまっていた。

 

一緒にゲームをプレイをする友達とは疎遠(同じクラスにいるけど)になり、親から誕生日にプレイステーション2を買ってもらった時に、本体に同梱されていた1個のコントローラーから、さらに買い足すことはしなかった。

そして目を充血させながらゲームショップで真剣に選ぶゲームは、一人でもできる『ロールプレイングゲーム』ばかりになっていくのである。

 

山梨県の俺が住む地域には『ファミコンショップ桃太郎』(以下『桃太郎』)というゲームショップのフランチャイズ店舗があり、ゲームを買うときはいつもそこで買っていたし、ゲームが買えない時にも、その店内でウロウロしていた。つまり、いつもそこに居た。

『桃太郎』には、そこでのみ使えるポイントカードである『桃太郎カード』なるものがあり、ポイントが満点まで溜まると次の買い物が1,000円値引きになるという、お得な特典がある。

 

それは置いといて、ここで何が言いたいかというと、この『桃太郎』によって俺の人生が未来永劫、闇に閉ざされてしまったということである。

 

 

――――――――――――

 

 

「………」

 

俺はいつものように『桃太郎』の店舗の中で、最近やっとクリアした『シャドウハーツ2』の次にプレイするゲームを探していた。

 

俺を除いたら、店の中には20代後半くらいのロン毛の店員しかいない。

それもそうで、今日は平日、しかも昼間である。なぜそんな場所に俺がいるのか、というところは察して欲しい。

月に貰える小遣いの額が限られているので、俺の懐には、クリアしたばかりの『シャドウハーツ2』を売って得た1,000円ちょっとのお金と、既に持っていたお金を足した合計『3,000円』が入っていた。その範囲内で購入できるゲームを、なんとかかんとか探す必要がある。

俺はその当時ロールプレイングゲームばかりプレイしていたので、まずはそのジャンルが陳列されている棚から次のゲームを探すのだが、今回はどうにも食指が動くものが見つからない。

煮詰まってきたので、少し視点を変えてアクションゲームやシミュレーションゲームが並べられた棚にも目を移す。

 

(やっぱり、良さげなのがない……)

  

悩んでいた。

 

というのも、当時の俺は、ほとんど””勘””でプレイするゲームを決めていたから。

少ない小遣いの中から、最新のゲーム情報誌を購入する費用を捻出するには懐の負担が大きすぎるし、「このゲーム、面白かったぜ!」と言って薦めてくれる友達もいない。当時は「インターネットで検索する」という習慣も無かったので、完全に砂漠の中にある砂金を探している気分だった。

なので、もっぱら、ゲームを買うときは『表紙』と『裏表紙の内容説明』だけに頼るしかなかったのである。

当然だが、そんなことをしているとゲームを選ぶのには途方も無い時間がかかる。「買ったゲームがつまらなかったらどうする……?」という気持ちが強すぎるあまり、ゲームの表紙と裏表紙との”にらめっこ”を数時間繰り返してしまったことも、1回や2回じゃない。

なんにせよ、俺にとって買うゲームを選ぶことは『賭け』であり、『自分との勝負』なのだった。

 

そうやって店の中をウネウネしていたら、遂にはゲームコーナーの端の方まで来てしまった。

 

普段の俺だったら『もう一回、最初から棚を漁りなおすか……』となるところだが、今日は違った。

何故なら、いつもは気にならないものが目に入ってしまったからだ。

 

アレが。

 

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アレ

「………」

 

周囲を見回す。

 

俺が店に入ったときと同じで、客は誰一人としていなかった。

ロン毛の店員も、客が少ないことに気を抜いているのか、レジの内側にある椅子に座り、目を瞑って微動だにしない。

 

「………」

 

背中から汗が流れるのが分かった。

心臓が大量に血液を送り出すのも感じられる。

 

「………」

 

おじゃましまーす。

 

「ほほ……笑」

 

そこには、極彩色の世界が広がっていた。

プレイステーション2のソフトよりも一回り大きくて厚い箱に、アニメ絵の女の子が描かれたものが大量に陳列されている。

ゲームショップだからなのか、箱に描かれているのは二次元の可愛らしい女の子が多い。少し見渡すと、隅の方にブサイクな現実女性がレーズン色の乳首を晒しているDVDが、申し訳程度に置かれていた。

 

急に眩暈みたいなものが来た。

 

家に置いてある『地獄先生ぬ~べ~』で俺が甘勃起した、ちょっとエッチなお色気描写がお遊びみたいに思える。

 

「……」

 

圧倒されている場合ではない。

 

入ってしまったということは、『いずれ出なければいけない』ということである。

 

ここでの選択肢は2つ。

 

『何事もなかったように外に戻る』か『エッチなゲームソフト持って、何事もなかったように外に戻る』かである。

 

「………」

 

でも、それはほとんど意味を成さない選択肢だった。

俺は若かったし、それに、人並み以上の性欲もあったからだ。

 

 

―――――――――――

 

 

「2,980円です」

「ぁいっ…!」

 

無事に(無事ではない)、買う商品を手に取り魔境から出た俺は、周囲に誰もいないことを確認し「え? いつもこうやって買ってるけど?」みたいな顔でレジの前までやってきた。(と思う)

 

「あ、はい、に、に、にせんきゅうひゃくはちじゅうえんですね」

「はい」

 

なるべく店員と目を合わせないようにする。

早く会計を済ませて帰りたい……。

 

「あ」

「ぃっん!」

 

店員が急に声を発するから異常な反応を返してしまう俺。

 

「カードありますか? 桃太郎カード」

「あ、あ、あ、はい、あるます」

 

(なんだ、そんなことか……)

 

内心ほっとする俺。そうだ、後ろめたいことは何も無い。

ただ、少し箱のデカいゲームを買うだけなんだから。

 

財布から『桃太郎カード』を抜き出して渡す。

店員は特に表情を変えずにそれを受け取った。

今までに、何回も繰り返した仕草。

 

「………!」

 

ふと、俺はあることに気づいてしまった。

 

(年齢……!)

 

そう、『桃太郎カード』を作ったときに、住所・氏名・電話番号等に加えて、『年齢』を書かされたことを思い出したのだ。気づいた瞬間、自分の顔が勝手に真っ赤になっていくのを感じる。見えなくても。頭で。

 

「……?」

 

俺の狼狽に気づいたのか、店員は怪訝そうな表情を浮かべる。

 

「あ、大丈夫です」

「………」

 

何が””大丈夫””なのか、俺は自分でも分からなかった。一方店員は、それ以上何も聞かずにカードに印字されたバーコードを読み取る作業に戻っていた。

 

(いやいや、そんなの簡単に年齢の情報を見れるわけないから大丈夫だろ、そうそう、大丈夫……)

 

自分に言い聞かせる。

 

「はい、確認しました」

「……」

 

特に何も無く、俺の手元にカードが返ってくる。

 

(乗り越えた……)

 

後は、俺が出した3,000円が20円のお釣りになってお終い。

 

簡単だね。

 

「ありがとうございました~」

「……どうも」

 

レジ袋に入ったゲームを、汗がたっぷり滲み出た手で受け取り、踵を返す俺。

 

じゃあね。

 

「あ、ちょっと待って」

「え?」

 

店員に呼び止められる。

 

「……なんですか?」

 

聞き返す。

 

 

「今回だけだからね」

 

 

「え?」

 

 

 

―――――――――――

 

 

家に帰るとすぐ寝た。

家族が全員寝静まるまで、このゲームを開けることも、プレイすることもできないからである。

俺の部屋には鍵が無く、深夜にならなければ、無神経な誰かが入ってくる可能性を捨てきれない。

 

ちなみに、今回買ったゲームはコレ。

 

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ニャンニャンしちゃう!かまってほしいニャ DVD-PG

http://www.getchu.com/soft.phtml?id=20869


自分で調べてて懐かしくなってきた。

このゲーム、出てくる女の子は全員猫の耳と尻尾が付いているし、セックスの事を『にゃんにゃん』と言うし、女性器のことを『おみゃんこ』と言う。そんな決まりがあるらしく、エロゲーで卑猥な台詞に被さる『ピー音』が一切入っていない。

謎だ。

というか、神経を集中(?)させれば、『おみゃんこ』という言葉が『おま○こ』に聞こえないでもない。

どうでもいいか。

 

まあ、それでも女の子は可愛いし、ストーリーも当時の俺には刺さるものがあったみたいで、物語のエンディングでは感極まり、涙を流しながら放心状態になってしまった。(何で?)

それはそうと、このエロゲーの原画を描いている「さあぺんと」とかいう原画家さん、よくプレイステーションソフトの中古の棚で見る『マリオネットカンパニー』というゲームの原画も描いているらしい。

 

さて、エロゲーといえば通常はパソコンゲームだが、俺の家のパソコンは家族共用で、普段は父親が仕事で使っている。そのパソコンにエロゲーをインストールするのはさすがにリスクが大きい。

で、このゲームはというと、DVDプレイヤー……つまりはプレイステーション2でプレイできるのだ。DVD-PG。渡りに船である。

 

……

 

父親のひときわデカいイビキ声(無呼吸症候群なのでたまにイビキが止まる)が家中に響き始めた時間……。満を辞して俺は、プレイステーション2にゲームディスクを挿入する。

 

「………」

 

ディスクを読み取る音が静かな部屋に響くと。

 

「………」

 

 少し待ってゲームのタイトル画面が現れた。

 

「………」

 

 

 

そして。

 

 

 

人生が終わった。

 

 

 

END