明日、会社に行くの嫌だなぁ……と感じてその夜ずっとGoogleマップを使い、ひたすらに『島』を見つけて遊んでいたことがある。
島、というよりは、大陸と極端に離れている『孤島』だ。
そんな島を探していたら楽しくなってしまい、その日は午前5時頃までGoogleマップとにらめっこしてしまった。(当然会社には遅刻した)
それから毎日のようにGoogleマップで地球をぐるぐると回しては何もない海の部分を拡大し、また縮小し、少し動かしてから拡大して……を延々と繰り返すのが日課になってしまった。
なぜそんなに『島』を見つけるのが楽しかったのか……。
まず1つは「怖さ」だ。
広大な海に1つだけポツンと浮かんでいる島。
もうそれだけで怖い。
急にその島にワープしてしまったら、いくら周りを見渡しても水平線しか見えないんだろうな。
夜になったら星の光と波の音しか無いんだろうな。
あ~~~~~~~~~~~~~怖っ。
もう1つは「名前」だ。
マップ上に島を見つけて拡大してみると、めちゃくちゃ小さい島にも大抵名前がついている。
「こんな何もないところにある島にも、誰かが上陸したりして名前をつけたんだろうな~」
とか思うと、なんだか不思議な気持ちになってくる。
そういう感じ。
なんにもない海に浮かぶ島をグーグルマップで探してうわぁ~こんな所にも島があるよぉ~怖いよぉ~って言ってたら出勤時間になってしまった
— 北ヲ (@prg_182) April 23, 2017
だって周りが本当に海ばっかりでその島だけポツーーーーーンと浮かんでて、しかも人間が住んでる形跡も建造物もなかったら怖くなりませんか?
— 北ヲ (@prg_182) April 23, 2017
というか、あまりにも島を見つけるのが好きになりすぎて、
奇妙な孤島の物語:私が行ったことのない、生涯行くこともないだろう50の島
- 作者:ユーディット・シャランスキー
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: 大型本
こんな本まで買ってしまった。
この本、結構面白いので気になったら買ってみるといいかも。
様々な孤島を見開き1ページで取り上げていて、片側でその島の地図、もう一方にその島に関する物語が綴られている。
中でも好きなのが『プカプカ島【太平洋】』の紹介だ。
ロバート・ディーン・フリスビーは、プカプカ島貿易センターのベランダに腰を掛けていた。背後には村の半分があり、眼前には小集落があって、海べりに点々と小屋がちらばっている。子どもたちが浜の浅瀬であそび、老女たちは風になぶられながら、パンダナスの葉で帽子を編んでいる。漁を終えて戻ってくる男たちのカヌーが、水平線から近づいてきている。ふいに、隣に住む女がばたばたと彼のもとに駆けよってきた。一糸まとわぬ裸体で。海から上がったばかりのびしょ濡れ、黄金色に灼けた肌に髪がはりついている。息を切らし、なにか飲み物をとねだるうちにも、乳房が上に下に揺れる。フリスビーはあたふたと望みのものを渡したが、女が夕闇に姿を消したあとも、長いことあとを見つめていた。妙に心が昂ぶっていた。もうずいぶんここで暮らしているが、いつまでたっても裸体に慣れない。その点では自分はいまだに、ここのような奔放さを想像もできなかったクリーヴランド出の少年のままだった。
『奇妙な孤島の物語』プカプカ島 p.082
うーん、深い。
まぁ、そんなわけで、今回の記事では俺がマップ上で見つけたり調べたりして気に入った『孤島』をどんどん紹介していきたいと思う。
かなり長い記事になったので、時間のある時に『続きを読む』からどうぞ。
では。
Here we go.
====================
孤島って? 基準は? 人が住めないって本当?
調べてみた!
さて、これから紹介する島には、それぞれ独断と偏見で算出した【孤島点】なる数値を付けていきます。
なお、【孤島点】は以下の要素から成り立ちます。
【孤立ポイント】(孤立)
- 地図上から見て、大陸やその他の島から孤立していればいるほど高得点。
- 見た目上。測るのは面倒なので。
【造形ポイント】(造形)
- マップ上で見る形が奇妙なほど高得点。
- 見るだけで不思議な気持ちになれる島のほうが価値がある。
【住民ポイント】(住民)
- その島に住んでいる人数が少なければ少ないほど高得点。
- 環境が険しければそれも考慮。
【物語ポイント】(物語)
- その島に対するエピソードが転がっていなければいないほど高得点。
- 特に言及されず、ただ古い昔からひっそり存在している島のほうが希少価値がある。
4項目、各10点、合計40点。
30点以上が高得点という感じです。
満点に近いほど、俺が望む孤島というわけですが、正直あんまり参考になりません。
じゃあ付けるなよ、という声も聞こえてきますが……。
まぁ、それはそれとして、早速見ていきましょう(笑)。
目次
- 1.ハワイ島(Island of Hawai‘i)【太平洋】
- 2.ハード島とマクドナルド諸島(Heard Island and McDonald Islands)【インド洋】
- 3.ジャネット島(Jeannette Island)【北極海・東シベリア海】
- 4.ヘンダーソン島(Henderson Island)【南太平洋】
- 5.マリオン島(Marion Island)【インド洋】
- 6.タオンギ(ボカック)環礁(Taongi Atoll)【太平洋】
- 7.ピョートル1世島(Peter I Island)【南極海】
- 8.マロティリ諸島(Marotiri)【南太平洋】
- 9.ブーベ島(Bouvet Island)【南大西洋】
- 10.サンポール島(Île Saint-Paul)【インド洋】
- 11.レスコフ島(Leskov Island)【南大西洋】
- 12.ビュルネイ島(Bjørnøya)【北極海・バレンツ海】
- 13.アセンション島(Ascension Island)【南大西洋】
- 14.キャンベル島(Campbell Island)【南極海】
- 15.イースター島(Isla de Pascua)【太平洋】
1.ハワイ島(Island of Hawai‘i)【太平洋】
【孤立】★★★★★☆☆☆☆☆5点
【造形】★★★☆☆☆☆☆☆☆3点
【住民】★★☆☆☆☆☆☆☆☆2点
【物語】★☆☆☆☆☆☆☆☆☆1点
【孤島点】11点
ハワイ島は、ハワイ諸島を形成する、太平洋上の島の一つ。ハワイ諸島のみで構成されるアメリカ合衆国ハワイ州に属する。ハワイ諸島で最大の島であることから、英語では "Big Island" の愛称でも呼ばれる。
言わずと知れた島だが、実際は……
一発目から、いきなりみんな知っているような島が出てきました。ハワイです。……はい、じゃあなぜこの島を選んだのかというと、ひとまず皆さん、これを見てください。
遠っ!!!!!!
いくらなんでも他の大陸から遠すぎるだろ!
地球の中心かお前は!
……という気持ちになりますよね?
実際のところ、ハワイは様々な島がまとまって存在している『諸島』なので単体で1つの島がポツンと浮かんでいるわけではありません。普通に人もたくさん住んでいるしね。
ただ、このパッと見の距離感を伝えたかった。ただそれだけです。
2.ハード島とマクドナルド諸島(Heard Island and McDonald Islands)【インド洋】
【孤立】★★★★★★☆☆☆☆6点
【造形】★★★★★★☆☆☆☆6点
【住民】★★★★★★★★★☆9点
【物語】★★★★★★★☆☆☆7点
【孤島点】28点
ハード島とマクドナルド諸島はインド洋に浮かぶ無人島である。1947年以降、オーストラリア領。1997年からはユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録された。
パースの南西約4099km、ケルゲレン諸島の南東約450kmに位置する。ハード島は荒涼として、起伏が多いのが特徴で、ビッグベン・マッシフにある2745メートルのモーソン・ピークなどに代表される。マクドナルド諸島は比較的小さく、岩で出来ているのが特徴である。それらすべての面積は412km2である。港はない。
初めてこの島に降り立ったのは1855年2月、コリンシアン号のキャプテン・エラスムス・ダーウィン・ロジャーズである。その後、アザラシの脂(油)を取るために、アメリカ人がここへ住み着くようになったが、1880年までには、アザラシの脂を取ることはなくなった。この間100,000バレルものアザラシの脂が生産された。
インド洋の世界遺産
どちらかといえば、やっぱりマクドナルド諸島の方が好みな感じ。
なかなか荒涼としてて、いい感じですよね。
と、
アザラシの脂(油)を取るために、アメリカ人がここへ住み着くようになったが、1880年までには、アザラシの脂を取ることはなくなった。この間100,000バレルものアザラシの脂が生産された。
こんな記述がありますね。
ちなみに、孤島を色々調べていくと、この島と同じように他の島でもアザラシの乱獲とか、ペンギンの乱獲とか、クジラの乱獲とか、とにかく人間が動物を狩りまくっているのがわかります。
業(ごう)~。
3.ジャネット島(Jeannette Island)【北極海・東シベリア海】
【孤立】★★★★★☆☆☆☆☆5点
【造形】★★★★★★★☆☆☆7点
【住民】★★★★★★★★★★10点
【物語】★★★★★★★★★☆9点
【孤島点】31点
ジャネット島は、ロシア領東シベリア海の、デロング諸島東端に位置する島である。アメリカ海軍のジャネット探検隊により1881年発見され、隊長であるジョージ・W・デロング少佐の命で名づけられた。面積3.3km2、長さ 2kmで、諸島で2番目に小さな島である。
最高峰は351m(1,152フィート)で、島の大部分は砂岩で形成される。それを万年雪や氷河が覆っている。島は発見当時にアメリカが海外領土として宣言したが、その後はロシアが実効支配している。
Googleマップを見てみると……?
ジャネット島は氷に覆われた島で、写真を見ると、キレイな真っ白になっていますね。人間がこの場所に存在するということを、島自身が拒んでいる感じがして、とても良いですね。
さて、Googleマップで島の位置を確認してみようかな。
ふむふむ。
ん?
怖!!!!!!!
怖い怖い怖い。
突然に海中から『黄泉への穴が開いた』みたいな、ホラー演出(?)が出てきて、怖すぎて泣いちゃいました。
『ホラー体験をしたいな』と思っているみなさん。
ぜひ調べてみてください(笑)。
ちなみに、もっと近づくと普通に見えます。
4.ヘンダーソン島(Henderson Island)【南太平洋】
【孤立】★★★★★★★☆☆☆7点
【造形】★★★★★★★★☆☆8点
【住民】★★★★★★★★★☆9点
【物語】★★★★★☆☆☆☆☆5点
【孤島点】29点
ヘンダーソン島とは、南太平洋に浮かぶ島で、ピトケアン諸島に属するイギリス領の無人の孤島である。バウンティ号の反乱事件で一躍有名になったピトケアン島から約190km離れた所にある、面積約37km2の珊瑚礁の島で周囲は岩礁に取り囲まれている。
この孤島にはかつてポリネシア人による社会が存在したが、後にその社会は消滅し(いわゆるミステリー・アイランドの一つ)、1606年にスペイン人航海士ペドロ・フェルナンデス・デ・キロスによって再発見された。キロスによると、上陸した際は無人島であったが、古代ポリネシア人が生活していた思われる痕跡があったという。
独特の自然が残るこの島は1988年に世界遺産の自然遺産に登録された。
あまりにも『なにもない』島
………。
………………。
孤島を色々調べていきましたけど、この島がダントツで『なんにもない』です(見た目上)。ただひたすら平坦。人もいません。無人島です。
一応、世界遺産らしい。
5.マリオン島(Marion Island)【インド洋】
【孤立】★★★★★☆☆☆☆☆5点
【造形】★★★★★☆☆☆☆☆5点
【住民】★★★★★★★★★☆9点
【物語】★★★★★★★★☆☆8点
【孤島点】27点
プリンス・エドワード諸島は、南アフリカ共和国・ポートエリザベスの南東1,770kmのインド洋に位置する諸島。マリオン島とプリンス・エドワード島の2島からなる。
マリオン島は、南緯46度54分45秒 東経37度44分37秒に位置し、面積290 km2、海岸線は72 kmで大部分は崖となっている。最高地点はマスカリンピーク(標高1230m)。
火山起源であり、海底からの高さが約5000mある。死火山と思われていたが1980年に噴火し、その後も2004年まで断続的に噴火が続いた。
硬派で無骨な孤島
マリオン島は、2島あるプリンス・エドワード諸島の大きい方です。なかなかに孤立していて、いい感じの島になっています。こういう島の、いかにも『絶海の孤島』といった佇まいに惹かれますね。
島自体も、海洋の中でいい感じに孤立しています。
プリンス・エドワード諸島の一番近くにあるクローゼー諸島も、南極大陸、アフリカ大陸などから遠く離れており、めちゃくちゃ寂しい雰囲気が漂っています。
孤島の醍醐味ですね。
はは。
ちなみに、カナダにある『プリンス・エドワード島(Prince Edward Island、L・M・モンゴメリの出身地)』とは全く別の島です。
6.タオンギ(ボカック)環礁(Taongi Atoll)【太平洋】
【孤立】★★★★★☆☆☆☆☆5点
【造形】★★★★★★★★☆☆8点
【住民】★★★★★★★★★★10点
【物語】★★★★★★★★☆☆8点
【孤島点】31点
ボカック環礁(またはタオンギ環礁)は北太平洋上の環礁で、マーシャル諸島のラタック列島に属する無人島である。
マーシャル諸島共和国の首都であるマジュロ環礁の北684kmに位置しており、最も近いビカール環礁からは北東に280kmの距離にある。ボカック環礁はマーシャル諸島の中でも最も北に位置しており、他の環礁からも離れているため最も孤立した環礁になっている。
環礁では、マウイ島やハワイ島から来た数人が失踪している。1979年2月11日、ハワイの”ハナ港”から4人の仲間と共に5.2mのボートで来た”スコット・モーマン”は、高潮に襲われ行方不明となった。モーマンのボートと埋葬された遺体は、1988年にボカックで発見された
マーシャル諸島の最北
「環礁(かんしょう)」とは、簡単に言えば『サンゴ礁の島』です。まず、火山活動で海から顔を出した陸地が島となり、それを縁取るようにサンゴ礁が形成されていきます。その後、火山島が海面下に沈降すると、残ったサンゴ自体が島となるわけです。そのため、沈降した部分が「礁湖(しょうこ、ラグーン)」となって、この独特な環状になるわけです。
マーシャル『諸島』というだけあって、このような環礁が、同じような場所に沢山あります。
マップで見ても結構キレイなので、気になったらGoogleマップで見てみるといいかもしれません。
その中でも「見た目が一番好き」という理由で、今回はこの環礁を選びました。
なんか……、こういう島の砂浜に自分一人が座っているのを想像すると、なんだか感傷的になってきます。
多分、なんにもない島だから、一人だったら数日で死ぬんだろうけど。
でも、夕日とかキレイだろうな。
夜になったら、星空がよく見えるんだろうな。
とか。
そういう気持ちになってきませんか。
7.ピョートル1世島(Peter I Island)【南極海】
【孤立】★★★★★★★☆☆☆7点
【造形】★★★★★★★★☆☆8点
【住民】★★★★★★★★★★10点
【物語】★★★★★★★★★☆9点
【孤島点】34点
ピョートル1世島は、西南氷洋にある島。南極大陸からは約450km離れている。ノルウェーが領有を主張しているが、同国の主張は国際的には認められていない。また、ノルウェーも締約している南極条約によって、この島を含む南極地域における領土主権、請求権は凍結されている。
1821年1月21日にロシア帝国の海軍軍人ベリングスハウゼンが南極海周航の途上発見したといわれている[1]。島名はロシア皇帝ピョートル1世にちなむ。オラ・オルスタッド (Ola Olstad) が1929年2月2日に初上陸し、ノルウェー領と宣言した。
南極の白い孤島
ピョートル1世島は南極海に浮かぶ島。実際にGoogleマップで見ると本当に小さな島がポツーンと浮かんでいるだけ。
不気味ですね。
そして、上の写真にもありましたが、万年雪と氷に覆われた真っ白な島です。
うーん、白い。そして荘厳ですね。
絶対に行きたくないです。
8.マロティリ諸島(Marotiri)【南太平洋】
【孤立】★★★★★★☆☆☆☆6点
【造形】★★★★★★★☆☆☆7点
【住民】★★★★★★★★★☆10点
【物語】★★★★★★★★☆☆8点
【孤島点】30点
英語から翻訳 - マロティリは、海から突き出た4つの無人火山岩のグループで、フランス領ポリネシアのオーストラル諸島の南東端を形成しています。マロティリはバスロックスとしても知られており、おそらくヨーロッパの探検家ジョージバスの名前によると思います。マロティリは非常に孤立しており、ピトケアン島の西南西約1,167 kmにあります。
島というより、岩
オーストラル諸島には色々な島がありますが、俺が気に入っているのは、このマロティリ諸島です。上の写真にもありますが、特に『岩!』って感じが出てて良いですよね。
マロティリ諸島は4つの島からなっていて、上の写真に写っている島は『Southern rock』です。位置としては、
こんな感じ。
というか、この見た目……ゲームキューブの『ゼルダの伝説 風のタクト』でもこんな感じの島があったような気がする。
うろ覚えだけど。
知ってる人がいたら教えてください。
9.ブーベ島(Bouvet Island)【南大西洋】
【孤立】★★★★★★★★★★10点
【造形】★★★★★★★★☆☆8点
【住民】★★★★★★★★★★10点
【物語】★★★★★★★★★☆9点
【孤島点】37点
ブーベ島は、南大西洋の亜南極に浮かぶノルウェー領の火山島である。2016年現在、無人島である。ケープタウン(南アフリカ)の南南西約 2,500 km に位置する。最も近い陸地(南極大陸)との距離は 1,600 km であり、地理的に世界で最も隔絶した孤島である。島には無人の気象観測所がある。
2004年の映画『エイリアンVSプレデター』の舞台に設定された。しかし、衛星画像から島をフォーカスする場面で指し示されているのはピョートル1世島である。
世界で一番孤立した無人島
『トリスタンダクーニャ(Tristan da Cunha)』という孤島があります。この島はギネスブックにおいて「世界一孤立した有人島(the most isolated inhabited island in the world) 」として掲載されています。人が定住する最も近い陸地は、北に2429km離れたセントヘレナ島があるのみ。
とはいえ、「人が住んでいない陸地」を含むなら、トリスタンダクーニャの近くにはイクセンシナブル島(南西約32km)や、ナイチンゲール島などの無人島があります。
ではこのブーベ島はどうなのかというと、一番近い大陸(南極大陸)からは、なんと1,600 km離れています。どうやら上陸だけでも命懸けらしく、さながら「世界で一番孤立した無人島」、といったところです。
Googleマップで見てみるとこんな感じ。
なかなかシビれる距離感ですね。
見た目もかなり『イケて』ます。
で、島の93%が氷河らしいです。
うーん。
絶対に行きたくないですね。
10.サンポール島(Île Saint-Paul)【インド洋】
【孤立】★★★★★★☆☆☆☆6点
【造形】★★★★★★★★★★10点
【住民】★★★★★★★★★☆9点
【物語】★★★★★★★☆☆☆7点
【孤島点】32点
サンポール島(フランス語:Île Saint-Paul)は、インド洋南部にあるフランス領の島。
面積6 km2 。より大きなアムステルダム島のおよそ85km南西、レユニオンの南東3,000kmに位置している。火山島であり、クレーターは1780年に崩落し、海水が流入した。カルデラの高さは270mある。
1559年にポルトガルの船乗りが見つけているが、最初に上陸し報告したのは1696年のオランダ人であった。帆船時代、時々船長達はこの島を北へ針路を変える前の目印としていた。19世紀にはアメリカ人がアザラシ漁をしていた。現在、島にある科学調査所は短期間の科学的または生態学的調査に使用されるが、定住者はいない。
見た目 全一
いや、すごい形の島ですよね。
マップ画像でピンを刺してある場所から、この真ん中のクレーターを眺めたら、めちゃくちゃいい景色なんだろうな~~~。
そう思ってしまうような奇抜な造形をしていますね。
ちなみに外観を撮影した動画もあります。
いい形してますよ、ホントに。
11.レスコフ島(Leskov Island)【南大西洋】
【孤立】★★★★★★☆☆☆☆6点
【造形】★★★★★★☆☆☆☆6点
【住民】★★★★★★★★★☆9点
【物語】★★★★★★★☆☆☆7点
【孤島点】28点
レスコフ島は、サウスサンドウィッチ諸島の島で、イギリス領サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島のトラバーシー諸島に属している無人島である。ビソコイ島の56km西に位置する。
1819年ロシア帝国の冒険家ファビアン・ゴットリープ・フォン・ベリングスハウゼンによって発見された。島名はその時冒険に同伴していた第三中尉の名に由来する。
仲間はずれの島(マップ上)
レスコフ島は、トラバーシー諸島に属する無人島ですが、トラバーシー諸島をマップで調べて確認してみると……
う~~~~ん。
キレイですね。
Googleマップで航空写真を見ると、感動するくらいキレイに弧を描いて並んでます。(下部はサウス・サンドウィッチ諸島ですが)
さて、肝心のレスコフ島はというと……
あ、そこなんだ。
って言っちゃう(実際にパソコンの前で言いました)くらい、ちょっとズレたところにいます。
みなさんも「あ、そこなんだ。」って言いたい時には、レスコフ島の位置を確認してみるといいですよ。
笑。
12.ビュルネイ島(Bjørnøya)【北極海・バレンツ海】
【孤立】★★★★☆☆☆☆☆☆4点
【造形】★★★★★★★☆☆☆7点
【住民】★★★★★★★★☆☆8点
【物語】★★★★★★☆☆☆☆6点
【孤島点】25点
ビュルネイ島、または英名でベア島 (Bear Island) とは北極圏のバレンツ海にあるノルウェー本土とスヴァールバル諸島とのおおよそ中間地点に浮かぶ面積178km2、ノルウェー領の島である。
1915年にノルウェーによって正式に併合され、スヴァールバル諸島の管轄となる。1918年から1932年までは島の炭鉱を経営していた企業Bjørnøen ASの私有地であった。
ホッキョクグマやホッキョクギツネなど野生動物が生息しているが、ホッキョクグマやセイウチは捕獲されほとんどいなくなってしまった。海鳥も島に生息している。2002年に自然保護区に指定された。
植物に関しては、蘚類とトモシリソウが大半で、樹木はない。
闇
ホッキョクグマやホッキョクギツネなど野生動物が生息しているが、ホッキョクグマやセイウチは捕獲されほとんどいなくなってしまった。
業(ごう)~。
異常に高濃度の放射線、沈没したソ連の原潜から流出 ノルウェー沖
ノルウェー海洋研究所は、30年前に海底に沈んだ旧ソ連の原子力潜水艦「コムソモレツ」から、異常に高い濃度の放射線が漏れ出していると発表した。人や魚に危険が及ぶことはないとしている。
同研究所は遠隔操作方式の潜水艇を使って、約1600メートルの海底に沈んだコムソモレツを調査した。その結果、換気ダクト付近の海水のサンプルから、最大で通常の80万倍の放射性物質セシウムが検出された。
コムソモレツは冷戦時代の1989年4月、エンジンルームで火災が発生し、ノルウェーのビュルネイ島から約200キロ南西の海底に沈んだ。
業(ごう)~。
そうそう、島の位置はこんな感じ。
ちなみに北に見えるスバールバル諸島にあるニーオーレスンという町は、「人が定住する地としては世界最北に位置する町」らしいですよ。
ビュルネイ島の外観自体は、いかにも『絶海の孤島』という感じで好感が持てます。
13.アセンション島(Ascension Island)【南大西洋】
【孤立】★★★★★☆☆☆☆☆5点
【造形】★★★★☆☆☆☆☆☆4点
【住民】★★★☆☆☆☆☆☆☆3点
【物語】★★★☆☆☆☆☆☆☆3点
【孤島点】14点
アセンション島は、南大西洋に浮かぶイギリス領の火山島。大西洋中央海嶺上にあり、グリーン山 (859m) が島の最高峰である。
1501年に、インド遠征の途上にあったジョアン・ダ・ノーヴァ率いるポルトガル艦隊によって発見された。その2年後、やはりインド遠征の途上であったアフォンソ・デ・アルブケルケ率いるポルトガル艦隊により再発見され、再発見日である昇天祭にちなんでアセンション島と命名された。
2019年、日本国内においてアセンション島からのワン切り電話の着信が相次いだ。折り返しの電話代からキャッシュバックを受け取る詐欺的商法の可能性が指摘されている。
一世を風靡したあの島
そういやそんな事件あったわ!!!!!!
いま思い出しました(笑)。
笑。
さて、島自体はそこまで『孤島!!』って感じではないけど、マップ上で見たら結構なお手前です。
南にあるセントヘレナ島は、ナポレオン1世が幽閉された島で有名ですね。
島の見た目はというと、
まあ……普通かな?
……。
すいません、完全に冒頭のワン切り事件で選びました。
14.キャンベル島(Campbell Island)【南極海】
【孤立】★★★★★★☆☆☆☆6点
【造形】★★★★★★☆☆☆☆6点
【住民】★★★★★★★☆☆☆7点
【物語】★★★★★☆☆☆☆☆5点
【孤島点】24点
キャンベル島とは、ニュージーランド領の島。ニュージーランドの中でも最南部に位置している。
1810年、アザラシ狩猟者のフレデリック・ハッセルボロウによって発見され、以後アザラシ狩猟の拠点となった。そのため、島のアザラシはほぼ絶滅してしまった。
1954年、自然保護区に指定されたが、すでに移入されたウシやヒツジが野生化して植生を破壊し、さらにドブネズミが繁殖して海鳥のヒナなどを襲う状況が続いていた。1970~1980年代、これら野生化した家畜の絶滅作戦が進められ、1992年に最終的な絶滅が確認された。ネズミについても世界最大規模の根絶作戦が施行され、2001年に撲滅が完了した。 現在はアホウドリなどの海鳥やアシカ、ミナミセミクジラなどの重要な生息地の一つとなり、ニュージーランドの亜南極諸島の一部として世界遺産に登録されている。
気になる木
キャンベル島は『ニュージーランドの亜南極諸島』という括りで世界遺産に登録されています。登録された島は以下の通り。
・アンティポデス諸島
・オークランド諸島
・キャンベル島
・スネアーズ諸島
・バウンティ諸島
そしてこの島でも、
1810年、アザラシ狩猟者のフレデリック・ハッセルボロウによって発見され、以後アザラシ狩猟の拠点となった。そのため、島のアザラシはほぼ絶滅してしまった。
業(ごう)~。
ちなみに、キャンベル島には『世界一孤独な樹木』としてギネスブックに登録されている「ベイトウヒ(シトカスプルース)」があるそうです。
一年中強風が吹き荒れ、日照時間は600時間以下、雨が降らない日は1年のうちたった40日しかない。人間が生きていくにはまったく適さない場所である。
その過酷さは木々にとっても同様で、強風に耐えられる草や低木が島を覆うだけ。だから、たった1本の大きな木がぽつんと生えている光景は、とても印象的だ。
変わり者だったニュージーランドの総督ランファーリー卿が、1901年から1907年の間に植えたものと言われている。
なぜ、彼がここに樹木を植えようとしたのか、その理由はわからないが、この不毛の島がなんの利益も生み出さないことを嘆いて、生産性が望める森林を作ろうとしたのではないかという。
厳しい気候のせいで、このアイデアは実を結ばなかった。だが、どういうわけかこの一本のベイトウヒは1世紀以上も生き延びているだけでなく、元気に繁っている。
世界一孤独な樹木。ニュージーランドの最南部にあるキャンベル島に1本だけある針葉樹、ベイトウヒ(シトカスプルース) : カラパイア
15.イースター島(Isla de Pascua)【太平洋】
【孤立】★★★★★★★★★☆9点
【造形】★★★★★★☆☆☆☆6点
【住民】★★★★☆☆☆☆☆☆4点
【物語】★★☆☆☆☆☆☆☆☆2点
【孤島点】21点
イースター島は、チリ領の太平洋上に位置する火山島。現地語名はラパ・ヌイ(ラパ・ヌイ語: Rapa Nui)。また正式名はパスクア島(スペイン語: Isla de Pascua)と言い、"Pascua"はスペイン語で復活祭(イースター)を意味する。日本では英称由来の「イースター島」と呼ばれることが多い。
モアイの建つ島として有名である。ポリネシア・トライアングルの東端に当たる。最も近い有人島まで直線距離2000km余と、周囲にはほとんど島らしい島が存在しない絶海の孤島となっている。「ラパ・ヌイ」とはポリネシア系の先住民の言葉で「広い大地」(大きな端とも)を意味する。かつては、テ・ピト・オ・ヘヌア(世界のへそ)、マタ・キ・テ・ランギ(天を見る眼)などと呼ばれた。これらの名前は、19世紀の後半に実際に島にたどり着けたポリネシア人が付けたものである。
世界で一番孤立した有人島?
みなさんご存知の『イースター島』も、調べれば立派な孤島、しかもかなり戦闘力強めの孤島であることがわかります。
ギネスブックに登録されている「世界で一番孤立した有人島」は「トリスタンダクーニャ」ですが、こんな説もあります。
「世界一孤立した有人島」には別の解釈もあり、イースター島を挙げる説もある。イースター島から最も近い有人島(ピトケアン島)までの距離は約2000kmで、トリスタンダクーニャよりは近くに「隣村」があることになるが、トリスタンダクーニャの近隣にはイナクセシブル島やナイチンゲール島のような無人島があるのに対し、イースター島は400km以上にわたって島がないからである。
ということで、負けず劣らずの孤島っぷりであることが窺えます。
Googleマップで見るとこんな感じ。
まさしく絶海の孤島という感じですね。
今回の記事で何回『絶海の孤島』って言ったか分かりませんが……。
ピトケアン諸島には、先に紹介したヘンダーソン島も含まれています。太平洋はまさに、孤島のオンパレードといった具合。
こんな島に、人が1万人暮らしていた時代もあったなんて、にわかには信じられませんね。
はは。
====================
いかがでしたか?
ここまで様々な孤島を紹介してきましたが、もちろん紹介しきれない孤島もたくさんあります。ロシアのカラ海、ベーリング海、カリブ海といった海にも、色々な孤島があります。
名前のない孤島も、まだまだあるのかもしれません。
それだとキリがないので、気に入っている15の島を選んで書いてみました。
専門家ではないので間違っているところもあるかもしれません。
もしそうだったら優しく教えてください。
さぁ! キミも自分のお気に入りの孤島を見つけてバトルだ!!
了