昔、村上龍の『13歳のハローワーク』を読んだ。

学校にも行かず、家のベッドでずっと寝ている俺を見かねた母親が、本屋で買ってきてくれた。

自分の部屋でなんとなしに見ていると、色々な職業が載っている。その中に、自分でもなれそうな職業があるのかどうか探すのに躍起になっていたけど、すぐに諦めた。

ゴミみたいな俺でもなれそうな職業なんて、まったくと言っていいほど無かったからだ。

例えば、””俺はゲームをするのが好きだ””と思って、ゲームクリエイターの紹介を見てみたら『ゲームを””する””のが好きな人間は、なるべきではない』みたいなことが書かれてて「あっ、はい」ってなった。

 

でもそんな中、1つだけ、いまだに印象に残って覚えている職業があった。

それは「作家」だ。

『ホームレスでも死刑囚でも、引きこもりでもなれる仕事は作家だけである。「自分に残された道はもう作家しかない」。そう思った時に作家になればいい』って感じの文が書いてあった。

 

どう思いますか?